拝啓、少年よ

 こんにちは!うらしまキッズ詫間です!

 卒業式が近づき、六年生と過ごす時間も残りわずかとなりました。

 昔の卒業生の中に、勉強もできて、イケメンで、少しクールな男の子がいました。ただ、本人はなんでもできるので少しだけ周りを見下してしまうところもありました。

 卒業一か月ほど前、その子は仲の良かった友達と口をきかなくなってしまいました。二人をそれぞれ呼んで話を聞いてみると、大きな理由があるわけでもありません。ただ、なんとなく意地になってしまっただけのようでした。

その男の子に、こんな話をしました。

「無理に仲直りしろとは言わない。ただ先生の個人的な意見として聞いてくれる?」

「あと一か月で中学校へ行く。クラスも部活も別になるかもしれない。高校も別になって、もしかしたらもう一緒にいるのはここが最後かもしれない。」

「先生のわがままで申し訳ないんだけど、2人が喧嘩したまま去られるのは少し辛いかな。」

 次の日、その二人は何事もなかったように並んでおやつを食べていました。

 きっと、あの子なりに僕に気を使ってくれたのだと思います。

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 そしてキッズの利用最後の日。
玄関で私たちが「長い間のご利用ありがとうございました」と頭を下げたとき、普段はクールなその子が、目に涙を浮かべながら

「六年間お世話になりました!」と深く頭を下げてくれました。

危うく玄関で号泣するところでした(笑)

 本来おめでたい事なのに、六年生を送り出すたびに「もう少しだけここに居てもいいのにな」と思ってしまいます。


 でも、それができないからこそ、卒業は特別なのかもしれません。

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 余談ですが卒業式という行事は、日本ではとても大切にされていますが、実は今のような形になったのはそれほど昔のことではなく、明治時代に学校制度が整えられたとき、子どもたちが次の学びの場へ進む節目として「卒業式」が広まったそうです。本来は「終わり」というより次の場所へ送り出すための節目なんですね。

 だから卒業式は、
「さようなら」の式ではなく
「いってらっしゃい」の式なのかもしれません。

うらしまキッズでは毎日、子どもたちが「ただいま」と言って帰ってきて、
私たちは「おかえり」と迎えています。

卒業しても、
もしまた帰ってきたら――

そのときは、いつものように
「おかえり」と言おうと思います。