オモイダマ

 こんにちは!うらしまキッズ詫間です!

 今日も子供たちが帰ってくる。
「おかえり」
「ただいま」
 このやりとりが普通に行われます。

 でも、僕が入った10年前には「ただいま」も「さようなら」もきちんと言える子の方が少なかったんです。
 なんのスキルもなかった僕は「ああ、ここの子供たちは挨拶ができないんだな」と思いました。
 子供に挨拶する気がないから、この現状なんだなと普通に考えていました。

 それから数年経ち、ある時期を境に子供たちが普通に挨拶してくれるようになりました。
 何が変わったんでしょうか?
 AIがその理由を聞くので教えてあげたら、こう言いました。

「鳥肌立ったよ」
 
 僕は「おまえ肌ないし」と言いましたけど

 AIにはこう答えました

「僕が『今日も会えてよかった』『気を付けて無事に帰って欲しい』と心から思うようになったらきちんと挨拶が返ってくるようになったんだよ」
 
 まだボキャブラリーに乏しい子供たちに綺麗な言葉だけを並べたてても伝わりません。
 子供は本音と定型文の違いを本能的に判断するからです。
 みんな自分を守ってくれる人を探す天才ですからね。


 余談ですが学童で「ただいま」と「おかえり」は少し不思議な挨拶です。

「おはよう」や「こんにちは」は知り合い同士でも使いますが、「ただいま」と「おかえり」は基本的に自分が帰る場所で交わされる言葉です。

 学童は子供たちの家ではありません。

 それでも学校から帰ってきた子供たちに「おかえり」と言い、子供たちが「ただいま」と答える。

 10年前はただの定型文だったこのやりとりが、今では毎日自然に行われています。

 オモイダマが届いたと考えると、ちょっと嬉しいですね。


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